中1 高機能自閉症 「小さい頃に思いっきり甘えさせてあげてもいい」

お子様の現在の年齢と性別

長男 12歳 新中学1年生(高機能自閉症)
次男 8歳 新小学3年生(自閉症スペクトラム)
三男 5歳 (診断名はついていませんが、現在療育4年目)

 

乳幼児期(0〜2歳)の様子

長男は生まれてからよく泣く子で、ずっと抱っこをして過ごしていました。主人の生活リズムが夜型というのもあり、早く寝かせたくてもなかなかうまくいかず、とにかく、育児がしんどかったです。

1才半健診のとき、多動があり、相談したところ、市の親子教室をすすめられ、2歳2ヶ月から親子療育、2歳3ヶ月から保育園への並行通園でした。電車や車が好きで、特急図鑑の電車や車のマークなど興味深かったようです。
次男はとにかく人見知りがひどく、2歳になるまで自宅ですごし、その後は保育園に入園しました。

三男が生まれることもあり、療育に行くのを一年先伸ばしして、3歳半から週1回の並行通園をはじめて、色々な経験をさせていただきました。

未就学児(3〜5歳)のころ

長男は、3歳2ヶ月から自宅近くの保育園への転園と、母子分離の療育がスタートしました。
療育では電車に乗ったり、一日保育や、クッキングなど、様々な、経験をさせていただきました。
年少の10月に弟が生まれたため、その前後3ヶ月ほどは療育をお休みしたのですが、楽しくすごすことができました。
保育園では、年中7月まで1つ下の学年ですごし、その後は同学年の子どもたちとすごしました。いま思えば、登園渋りがひどかったです。
年長で自宅近くの療育に変わり、おとまりキャンプなどの経験もできました。

入学したころの様子

長男は、2月生まれということもあり、体は小さいのですが、ことばも普通に話せ、字も書けることもあり、就学は普通学級に行くことになりました。
支援員さんは1学年3クラスに1人つく形でした。その方から最近お伺いしたところでは、ほぼ学級崩壊のクラスだったようです。ちょうど1年生の夏休みに3男が生まれたため、バタバタとすごしており、いっぱいいっぱいだったことは覚えています。
2年生での担任の先生に恵まれたこともあり、学校に行きたくないということは、ほとんどありませんでした。
次男は、少し発達遅滞があって、特別支援学級への入級をすすめられたのですが、夫婦での足並みが合わず、普通学級に支援員さんが1クラス1人つく態勢で、先生方お友達に恵まれたこともあり、2年までどうにか楽しく学校に通えるようになってきています。

小学校4〜6年生ごろの様子

長男の4年生の時、運動会前にアナフィラキシーショックを起こしてから、運動会も出られず、1ヶ月ほど不登校になりました。
保健室登校から徐々に慣らして、やっと4年生12月くらいから一日学校ですごせるようになりました。
5年生では担任の先生に恵まれたこともあり、学校に行きたくないということはほとんどありませんでした。
6年生では、時折朝になると腹痛を起こして、学校を休むことが一週間に1回はありました。また、自宅でも宿題をせずにそのまま学校に提出したりということもあり、宿題を減らす方向も学校で提案されましたが、父親の反対で結局宿題はきちんとやるようにということで、卒業まできました。

現在の様子

長男は、中学生になりました。読書や書字が苦手で、時間関係なくゲームばかりするので、自宅でも困っているところです。
そのため、昨年12月から週2回だけ塾に通い、宿題をするようにしてから、少しずつ机の前に座る習慣もついてきてはいますが、まだまだのところもあります。
また、テンションが上がると、乱暴な動きになり、弟たちに怪我をさせかねず、油断ができません。逆にテンションが下がると、朝起きれなかったり、体調が悪かったりということもあり、心配はつきません。

小さい頃におもいっきり甘えさせればここまでならなかったのでしょうが、私自身次男がうまれるまで、子どもが心からかわいいと思えなかったところもある気がして、どうしても長男には厳しいか甘やかせるかどちらかになってしまい、悩んでいるところです。

ママたちに伝えたいこと

幼児期は療育を利用したり、学校に入ってからは、塾や習い事など頼れるところはお金を出してでも頼ることで、本人のやる気も変わってくるのではと思います。

悩みを抱え込まず、がんばりすぎないようにしてほしいです。
これまでの子育ての中で大事にしてきたことですが、まずは一人で抱え込まず、学校や園の先生と連絡帳やメールなど密に連絡を取ったりすることも大切です。

またいつでも相談できる小児科の先生や、相談機関があるといいと思います。特に療育を受けたりしていれば、親の会など親同士のコミュニケーションを大切にすると、会話の中で新たな発見もあったりして、とても気持ちが楽になることもあります。

どうぞ一人で悩まずに、社会のみんなで子育てをしていく気持ちで、過ごしていただきたいです。

2016年4月