インタビュー

自閉症スペクトラムタッチケア教室を通して伝えたい【ふれることと脳機能の関係】

投稿日:2016年5月10日 更新日:

大田区を中心に「医療ケアを必要とする人のタッチケアとアロマケア めごめご」を主宰されている藤森さん。

発達障害のお子様へのタッチケアと、その効果についてお伺いしました。

子どもの行動と脳機能のつながり

現在はタッチケアと緩和ケアアロマトリートメントの教室を主催しています。

同じタッチでも、
”ふれること”と”脳機能の関係”は、どちらの教室でもお話します。

自閉症スペクトラムタッチケア教室の方は、『五感と感覚統合がどう脳に関係しているか』を説明します。

『なんでこうなんだろう?』
『どうしてこういった行動になるんだろう?』

子どもの行動の、”わからない部分”を、脳機能のしくみから説明していきます。

そこにチカラを入れて説明するのは、

『親が悪いんじゃないか』

『子どもが悪いんじゃないか』という思いを払拭したい・・という気持ちがあります。

そもそも、インプットの仕方も違うし、アウトプットの仕方も違う。

自分のしつけのせいでもないし、

子どものせいでもない。

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何もできないという罪悪感

タッチケアをやろうと思ったのは、
息子が1年ほど入院したのがきっかけでした。

病気で医療器具がたくさんついている状態で、
何をしてあげていいのかわからなかった。

自分はアロマセラピストなのに、

しちゃいけない、

さわっちゃいけない・・と思っていました。

怖くて、
さわれなかったんです。

何かしたいと思っているときに、
病棟の中のお母さん向けの勉強会で、

たまたまタッチケアの先生(ティナ先生)がボランティアでいらっしゃったのが、タッチとの出会いでした。

見ているだけしかできなかったのに、そこから治療に対しての取り組み方も変わったし、”何もできない”という罪悪感が減りました。

これからのことに対する恐怖や不安が和らぎました。

それを続けていて、

退院後も生活がすごく変わり、
親子の関係がよくなって、
今まで気付いてないことが見えてきたんです。
息子が、
小学校1年生の時のことです。

 

心持を変えるだけで、
こんなに違うって感じました。

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様々な感覚のお子様への工夫

人によって生活スタイルも違うし、
感覚の具合も人によって全然違う。

そもそも、ふれる練習から始めないといけない場合もあります。

一番最初は、

どこどこに、このタッチがいいとか。
グッズも使います。

マイクロフリースの手袋とか、ローラーとか・・。

まずは子どもにとってタッチが、

『お母さんと一緒に遊ぶ時間』

『楽しい時間』という意識にしたい、

と思っています。

 

肌と肌に抵抗のあるお子さんの場合は、
まずおもちゃを走らせてから、

その次は服の上から、

その次は布一枚から・・とか。

”肌と肌”にこだわると、
なかなか前に進まない。

そういったところからも入れるってことも、お伝えしています。

五感の中でも触覚は別格

ふれてもらったってことそのものは、
子どもの記憶には残らないかもしれないけど、

肌が記憶すると、
やってもらったことを、
人にしてあげられるようになる。

どんな障害や病気があるなしに関わらず、
すべての人に必要なことだと思っています。
五感の中でも、特に触覚は別格です。

ハンドリング

触覚と脳の密接な関係は、
受精卵の時から始まっていることですから。

中枢神経の次に乗る土台に、
触覚があるんです。
その感覚は脳の真ん中に届くので、

ふれるということは、
脳にダイレクトに届くのです。

生きている人にとっては、
触覚の感覚の積み重ねが、
とても重要。

親に対する信頼や、
好きだって思われている感情が芽生えたり、

”自分の居場所”ができます。

子どもにとっては、

特定の”物理的な場所”ってことじゃなくて、
”心が戻っていく場所”のこと。

大きくなった時に、
このままここにいていいんだ、という自尊感情の根っこになります。

また、タッチケアをすることによって、ストレス耐性が強くなります。

自分でリカバーしようとする力が強くなり、
好奇心を持って出ていって、
疲れたら自分でエネルギーをチャージして、
またがんばろう!ってことが、うまくできるようになる。

ママたちへのメッセージ

いつから始めても、
いつからでもいいので、
やってみたいと思ったら、
すぐに聞きに来てほしい。

自分があまりそういう経験がなかったとしても、
それはこれからお子さんとか家族からもらっていけばいいこと。

もう遅いかもって思わないでほしい。
ここから始めてみたら、きっと何かが変わると思う。

お子さんだけじゃなくて、
親も変わる。

相互に作用するところが
タッチケアの一番の醍醐味です。

ふれているということは、
相手にふれられているということでもある。

実際にいろんな変化が相互に起こる。

いつからでもいいので、愛情をもってふれるっていうことを、日常生活の中でとり入れてほしいと思います。

 

タッチケアについては、
以下の記事で詳しく書かれています。

是非ご覧ください。

【発達障害をもつお子様のためのタッチケア】

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「医療ケアを必要とする人のタッチケアとアロマケア めごめご」

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インタビューアー

伊藤真穂
伊藤真穂
発達凸凹情報サイト管理人
PC講師、カラーセラピスト。

次男の自閉症をきっかけに2015年より発達障害に関してのママ向けのセミナーを主催。2015年11月に『発達凸凹情報サイト』をオープンし、オンラインで学べるセミナーや動画配信を行う。

 

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