横浜市瀬谷区にある放課後等デイサービス「リハビリテーション体育 あだぷと」代表の山口裕輝さんにお話を伺いました。

開設したきっかけ

私は元々、高齢者向けの運動療法、PT、リハビリテーションなどをやっていました。

3年半前に、横浜で高齢者デイサービスの立ち上げを依頼され、この地域にきました。

その中で、地域活性センターとも連携を取れるようになり、ケアプラザなどで体操教室をするようになり、

そこで「瀬谷の地域で障害をもっている人たちの運動をできる場所がないから、やってくれないか?」という話になったんです。

元々体育の指導分野を得意とし、障害者スポーツについても専門的に学んできました。

自分が学んできたことを、地域のために活かせるチャンスだと思って、「リハビリテーション体育」を基本としたこの施設と立ち上げました。

社会で生きていくためのアセスメント

体力があって役立つことはあるけど、それだけではなく、子どもが卒業した後に社会で生きていく力をつけるためのアセスメントをしています。

例えば、

50mが11秒から10秒にあがったとします。

すごいね、体力ついたね、だけじゃなくて、

自信ついたよね、という点で自己肯定感をあげることができるんです。

体育やスポーツで自尊心をあげていく、というところをテーマにしています。

一番力を入れていることは?

地域に開いた事業所です。

子どもたちが自由に来ることができる。

嫌なことがあったら元気をもらいにここにくる・・・といった、地域で一番の事業所になりたいと思っています。

そのために横浜ラポールと連携を取りながら、ここを卒業した後も新横浜のラポールで運動できるよ、という環境づくりにも力を入れています。

ここを出たら終わり、という風にはしたくないんです。

発達障害の子どもの体育嫌い

 

発達障害を持っていると学校の体育って難しいんです。

集団だし、うまくできないといけないし、並ばないといけないし・・・

学校の体育嫌いになってしまうと、体を動かすこと自体が嫌いになってしまう。

 

でも、ここにきたら体を動かすことが好きになるので、親御さんの評判はいいですよ。

 

おすすめのプログラム

学校体育に沿ったカリキュラムを取り入れています。

まずは学校で苦手なことを、うちで練習して学校でも参加しやすいようにしていきたい。

あとは、空手体操もあります。

空手の動きの中で学んでほしいことをやっています。

キレイな型の動きをするのではなく、空手の型の中から、体幹をしっかりとする動きや軸を作る動き、礼儀(挨拶)など、いいところを取り入れています。

そこでもやはり、社会性を育てるという点を重要視しています。

体育の授業は社会の縮図

また、お互いの活動の中で、子供同士で触れ合う機会を増やしています。体育の授業というのは、社会の凝縮なんです。

リーダーがいて、それに従う人がいて、競争、協力があって。

ケンカもある。

学校の体育に入れない子どもも、それをここで体験してもらう。

最初は、先生と生徒の1対1,そこから1対2になり、1対10・・・というように少しづつ小集団になっていく。

そこで自分の意見を言ったり、授業を通して人とコミュニケーションを取る成功体験を積むことで、ここから出た彼らにとって一番近い社会である、学級(クラス)の1対30の中でも成功できるという自信を持ってもらえるような、プログラムにしています。

このデイサービスで過ごして終わり・・ではなく、社会に戻していくことが目的ですから。

関わり方が不器用な子が多い中、困ったことは?

子どもは十人十色です。

一緒にそのこと成長しているなって実感します。

私自身も学ぶことが多いし、どんな子がきてもポジティブに受け止めていける自信があります。

今後の目標

「リハビリテーション体育」ができる場所を増やしたい。

今はここの1つしかない。

障害を持っている方がスポーツできるような場所を、もっと増やしていきたい。

できれば健常、高齢の方も一緒に集まって、一緒にスポーツができるスペースを作っていきたい。

子どもの変化

元プロダーツの選手だったので、実はダーツもできるんです。

子どもたちも楽しそうにやっていますよ。危ないというイメージがあると思いますが、子どもたちはちゃんと使い方を理解すれば、人に向けたりしません。

野球のバットだって同じですよね?

ダーツもあくまで、スポーツの道具なんです。

 

最初はできないのですが、何回かやらせればちゃんとできるようになる。

以前、中学1年生の子でダーツが気に入っていたので、自分が手伝っている小中高向けのダーツ教室に連れて行ったこともあるんです。

感情のコントロールが苦手な子だけど、2時間半楽しそうに、しっかりとダーツをやっていました。その子は、ダーツを通して社会に触れ合うことができたんです。

中1の子は、少しづつ変わっていきました。

運動を通して社会とつながる場所に

ここで運動する場だけじゃなくて、ここを通して社会とつながる場所にしたい。

来ている子たちが、将来どうやって社会にでていくか?ということをやっていくのが、放課後等デイサービスの役割だと思っています。

 

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横浜市瀬谷区 放課後等デイサービス

「リハビリテーション体育 あだぷと」