食事療法とは?種類と検査方法、長く続けるための5つのコツ

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和食

子どもが発達障害と診断された、又はその疑いがあるとわかった時、何としてでもできることをしたい!と思うのが、親心ですよね。

療育施設での支援だけでは不安だし、なかなか思うような結果がでない・・・もっとできることはないか?

 

そんな方は、体の中からアプローチする「食事療法」というものがあります。

 

この記事では、発達障害の食事療法について、様々な手法と検査方法、長く続けるためのコツなどをご紹介します。

<監修:発達障害専門の管理栄養士 小林浩子先生>

 

発達障害のための食事療法の種類

発達障害のための食事療法とは、食事からのアプローチで「生きづらさ」を改善するための療法です。

  • 足りていない栄養素を足す
  • 良くない影響を与えているものを除去する

というのが、基本の考え方となります。適切な治療をすることで、その効果は発達障害だけにとどまらず、様々な疾患に有効とも言われています。

以下、代表的な食事療法の種類をご紹介します。

グルテン・カゼインフリーダイエット

食生活の中からグルテン・カゼインを除去する方法です。

グルテンとは小麦などの穀物に多く含まれるタンパク質の一種、カゼインとは牛乳やチーズなどに含まれるタンパク質の一種です。

発達障害の子どもたちの多くは腸内環境が悪いと言われています。グルテン・カゼインを除去することで腸内環境の改善を目指します。

パン

 

糖質制限食事療法

食後に血糖値を急激に上昇させる糖質を制限(カット)する食事療法。

血糖値の急上昇や急降下は、体や心に影響を与えると言われています。

パン・白米・麺類・白砂糖などを控え、主食を取るなら未精製の穀物(玄米など)にします。

炭水化物制限

 

アレルゲンフリー食事療法

フードアレルギー(食べたものに対して、体が反応するアレルギー)を調べ、反応の出るものを除去していく方法です。

フードアレルギーには、

  • すぐに反応のでる即時型
  • 食べてから数時間〜数週間して反応する遅延型

が、あります。

即時型の場合は、皮膚のかゆみや湿疹など直後に反応するため見つけやすく、意識して除去していることが多いのですが、遅延型アレルギーは気付かず摂取し続けていることがほとんどで、発達障害を含む様々な症状や疾患の原因になっていることがあります。(検査方法は後述します)

 

抗イースト食事療法

腸で発酵しやすい食品を除去する方法です。

腸内環境を荒らす原因の一つであるカンジダ菌の増殖。発達障害の子どもには、下痢・便秘・イライラ・多動・集中力の低下など、悪影響を及ぼします。

カンジダ菌を増やす食品(精製食品、人工甘味料・香料・保存料、チョコ、乳製品、イースト菌など)を除去し、豆類や玄米などを積極的に取ります。

 

その他の食事療法

発達障害のための食事療法というわけではありませんが、食事から心と体を整える方法は、日本をはじめ、世界中にいくつもあります。

完璧に取り入れる・・ということではなく、「食事で心を整える」という視点は同じなどで参考までに知っておくとよいと思います。

自然療法

人間が本来持っている自然治癒力を高め、サポートする健康方法です。

ハーブやアロマも自然療法の一つ。食事では栄養指導やサプリメントで必要な栄養素を補う栄養療法もその一つとなります。

マクロビオティック

玄米菜食をベースとし、陰陽の理論を取り入れた食事。

精製された砂糖は使わず、玄米や雑穀、全粒粉の小麦製品を主食。肉類・乳製品は使用しない。

食事療法というよりは、「一物全体」「身土不二」「陰陽調和」という独自の理論を持ち、生活そのものを変えていく思想的な一面もあります。

 

この他にも、アーユルヴェーダ、薬膳など、食事から体を整える手法は古くからたくさん存在します。すべてを完璧に取り入れようとすると、日々食事を作る親の労力ははかりしれず、食べるものがなくなってしまうでしょう。

なんでもかでも取り入れるのではなく、まずはお子さまにとって除去すべきもの、足らないものを正しく調べることが重要です。

食事療法の始め方

食事療法をやろう!と思っても、いったい何をどうスタートすればいいか、わからないですよね。

 

まずは、体の状態を正しく知ることが、食事療法の最初の一歩となります。

お子さまの状態を知ることができる方法は、いくつかあります。

毛髪検査

毛髪や爪を分析することで、体内にある必要な栄養素(カルシウム、マグネシウム、鉄・・など)の過不足と、有害重金属(水銀、ヒ素、鉛・・など)の残留を検査します。

検査機関はいくつかあり、ネットで気軽に頼めるものもありますが、種類によって誤差があるそうです。

私は、都内のクリニックで郵送で依頼し、検査しました。(12,000円ほど)

↓息子の4歳のときの検査結果の一部。「グルテン不耐」がでています。

毛髪検査結果

ペプチド検査

尿中の「グリアドーフィン」「カソモーフィン」の濃度を調べます。前述したカンジダ菌などの増殖により腸壁が損傷している場合、これらのペプチドが腸から血液中に入り、脳に到達することで、麻薬に似た症状を引き起こし、様々な不調に関係していると言われています。

濃度が高い場合は、グルテン・カゼインフリーで腸内環境を整え、必要な栄養素を食事やサプリメントで補給するなどの治療法になります。

こちらも医療機関での検査・治療をオススメします。

 

IgGフードアレルギー検査

遅延型アレルギーの検査です。わずかな血液サンプルを送るだけで、2〜3週間ほど検査結果が届きます。

ただし、ネットで頼んでも30,000円ほどかかります。クリニックなどでも行っているところはありますが、やはり同じくらいの金額です。

ちなみに、うちの息子は何のアレルギーもでませんでした・・・。

↓検査項目はこの倍ぐらいありました。

遅発性アレルギー検査

除去・誘発食事法

検査は高額ですし、クリニックへ行くのも勇気がいりますよね。こういった検査をしているクリニックは日本では少ないので、探すのも大変かもしれません。

時間と観察力が必要ですが、ご自宅でお子様の様子を見ながら調べる方法が、除去・誘発方法です。

 

【除去段階】2〜3週間、原因と思われる食物を一旦除去する

行動が改善されるかなど、よく観察する。

【誘発段階】3日おきに、食品を1つずつ戻していく。

このとき、頭痛、下痢、便秘、多動やイライラなどの問題反応があるかどうか、よく観察する。

【判断】もし症状が出れば、その食物に過敏性があることが、わかる。

 

たくさんの食物で一度にやると大変なので、まずはグルテン・カゼイン除去で試してみるといいかもしれません。

 

事例)2週間のグルテン除去

息子はクリニックの毛髪検査でグルテン不耐性の数値が出たので、まずは小麦粉を使った製品を抜きました。現在も、完全ではありませんが極力控えています。

私自身は検査をしていませんでしたが、試しにグルテン・カゼインフリーをやってみました。

【除去段階】毎日のように取っていたパン・パスタ・バター・牛乳・ヨーグルト・お菓子を2週間やめる

→3日目ぐらいから目覚めがよく、睡眠時間が少なくてもスッキリと起きれる。イライラしない。体が軽い。見た目にわかるぐらい痩せる。

【誘発段階】パンを食べてみる。

→パンが食道を通るのがわかる感覚。胸焼け。食べた後、眠気に襲われる。胃が重い。

 

 

食事療法は長期的な視野でみていく

最初の話に戻りますが、食事療法の基本は、

  • 足りていない栄養素を足す
  • 良くない影響を与えているものを除去する

でしたね。

これはあくまで私の経験ですが、これを同時にスタートするとかなり大変です。

 

私は最初からクリニックにかかったので、

【検査】

【除去&栄養指導&サプリで補給】

という流れでした。

ある日突然、一変しなくてはいけない・・という状況です。

体力的にも、精神的にも、金銭的にも・・・とても大変で、3ヶ月ぐらいしか続きませんでした。それで子どもが大幅に改善したか?というと、正直良くわかりません。(他にも同時進行でいろいろやっていたので)

個人差はあるのですが、サプリメントによる栄養補給は、人によって効果がでるのに半年以上はかかる・・とも言われました。

除去もしかり・・でしょう。

なので、発達障害の食事療法を行うなら、長期的な視野で見ていくことが大切なのかな、と思っています。

 

長く続けるコツ

根気のいる食事療法を長く続けるには、ちょっとしたコツがいると感じています。いくつかのポイントをご紹介しますね。

 

まずは自分で体感

特に除去は、体に与える影響を自分が実感できると、長く続けることができます。グルテンフリーは比較的やりやすいし、女性にはダイエットや美肌効果もあると言われているので、自分のために・・と思って試しにやってみるといいでしょう。

子ども状態を正しく知る

今はネットや書籍でいろいろな情報が手に入ります。でも、食事療法はある意味”治療”の分野。正しい検査結果を元に、すすめていくのが安全だし、効率的でもあります。

メモで残しておく

長く続けるには、子どもの小さな変化を見逃さないことです。

ただ、毎日見ていると悪いところばかり目につき、「こんなに頑張っているのにどうして・・?」と諦めがちです。

そんな時、簡単にお子さまの問題行動や、できるようなったことをメモに残しておくといいです。こちらも、毎日だと大変なので、冷蔵庫などに貼ってきづいたらメモする・・ぐらいのつもりで。

メモ帳

親子に合ったものを見つける

親子によって取り入れやすいものは違います。

グルテン除去がハマる方もいれば、サプリメントが合う方もいます。

糖質制限がやりやすい方、玄米にしたら家族全員調子良くなった・・などなど。

人によって合うものは様々。合うものは続きます。試行錯誤しながら、家族全員が無理なく続けられるものを見つけてください。

 

正しい理解と信じる気持ち

お薬だって「これを飲んだら元気になるよ」と言われて飲んだら、元気になりますよね。

サプリメントも「本当にこれは効くのだろうか?」と疑問を持ちながら与えるのと、「これはあなたの心と体をぐーんと軽くするものだよ」と言って与えるのとでは、違ってくると思います。

お母さん自身が、正しく理解し、本当によいと思って初めて、食事療法は成立します。

 

発達障害の食事療法を学ぶには

 

発達障害 自閉症の偏食 食事療法 湘南料理教室

この記事を監修してくださった管理栄養士 小林浩子先生の主催する料理教室です。

発達障害によい食事を研究し、料理教室やセミナーを定期的に行っています。

詳細はこちらのブログにて随時更新中↓
【発達障害 自閉症の偏食 食事療法 湘南料理教室】子どもの体質を食事で改善する方法 幸せな食卓の惑星 管理栄養士 小林浩子

 

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まとめ

一言に発達障害の食事療法といっても様々なものがあります。

ストイックに短期間でやるのもいいのですが、やはり長期的な視野で、長く・ゆるく・楽しみながら続けていくことが大切です。

食の知識は、一生モノ。

”療法”として難しく捉えるのではなく、毎日の生活習慣の一つとして、大きな目線で取り組んでみてください。

「気づいたらよくなっていた」

そんな変化が、お子さまに訪れることを願います。

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