絵カードを使った視覚支援とその効果〜おすすめ絵カード3選と自分で簡単に作る方法〜

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絵カード

発達障害の子どもが苦手な事のひとつに、
「見通しを立てる」というのがありますね。

先に何がくるのかわからないという不安から、パニックや癇癪につながることも。

そのための支援策として、

療育施設などでもよく使用されている、「絵カード」や「見通しノート」で視覚的にサポートする、という方法があります。

この記事では、その有効性やネットですぐに購入できるもの、無料でダウンロードできるサイト紹介、自分で作る方法などを、様々なヒントと一緒にご紹介します。

※おうち療育アドバイザー浜田悦子先生 監修

視覚支援とは

発達障害の子どもは、絵や映像、シンボルなどで視覚的に物事を理解することが得意です。

「脱いだ靴は揃えようね」と口で言うより、

「靴が揃って並んでいる」写真やイラストを見せたり、

靴を置く場所をテープで示すほうが行動に移しやすいのです。

 

視覚支援を使う場面とその効果

ここからは、わが家の特別支援学級に通う次男の例をふまえながら、ご紹介しますね。

 

例えば、私たち親子が通っていた療育施設では、各部屋に大きな動物の顔のイラストが貼られていました。

待合室で待っていると、担当の心理士さんがパンダの顔が描いているカードを持ってきて、「今からパンダさんのお部屋に行くからね」といって、パンダのお部屋に誘導します。

これだけでも、こんな効果がありました。

  • 初めての場所でも、ついつい「パンダ」につられて移動してしまう
  • 次回も「パンダのお部屋」で自分の行く場所がわかる
  • 他の部屋に移動しても「屋上」→「パンダ」というカードだけで移動がすんなりできる

もちろん、家庭や学校でも様々な場面で、サポートグッズとして使えます。

実際、次男にどんな効果があったかをご紹介します。

事例1)見通しカードで夏休みの学童も笑顔で過ごせた(小1)

小学校入学後、初めての夏休み初日。

普段は「学校」→「学童」という流れだったが、その日は朝から1日学童で過ごします。

初日が終わって迎えに行ったら、先生からこんなお話がありました。

  • お昼の前ぐらいにリュックを背負って「ママはまだ?」と泣いていた
  • 午後も何度か同じように泣いていた
  • 最後はTシャツを脱いで、タオルをくわえて落ち着いた
  • 誰が何時にお迎えなのかなど、1日の流れがわかるメモを書いてきてほしい

口頭で「今日はお弁当持って、1日学童だよ」と伝えただけだったので、こうなるのは当然といえば当然でしたが、通い慣れているところなので、大丈夫だと思っていたのです。

そこで、

翌日、この見通しを絵で描いて見せたら、翌日は全く泣かないで1日過ごせたそうです。

絵カード

学童の先生方も、その効果に大絶賛。

この日は、学童を途中で抜けて、学校の水泳に行く日だったんですが、張り切って行けたそうです。

 

事例2)初めての場所でも次の部屋に怖がらず移動(5歳)

就学前相談で、市のとある施設に行った時。

初めての場所だし、建物全体が暗くて無機質・・・。

親だけ面談するため、子どもだけ離れて別の部屋に移動しないといけません。

その時、支援員さんが息子にスッと1枚の写真を見せ、「今からこのお部屋にいこうね」と言いました。

電車や遊具ががたくさんある広々とした部屋の写真。

キッズルーム

息子は喜んで、私達と離れることも嫌がらず、すんなり移動していました。

 

事例3)授業中に崩れにくくなった(小1)

夏休みが終わり、入学後の緊張感もなくなってきたころ。

授業中に落ち着かなくなることがあったそうです。

懇談会のときに普段使っている見通しボードを見せてもらいましたが、「あさの会」「きゅうしょく」など、すべて文字でした。

先生とも相談し、文字が読めない息子用に、このようなカードを作って学校で使ってもらいました。

絵カード

後ろにマグネットをつけて、ボードに貼ってもらったところ、1日の流れが理解できたのか、時間ごとに右往左往することなく落ち着いて1日を過ごせたそうです。

何より、「帰りの会」がいつなのか、終わりを理解することが安心感につながっていると、先生からご報告いただきました。

 

すぐに買えるおすすめ絵カード3選

その効果はわかってはいるものの、実際自分で作るとなるとかなり面倒だし、どうやっていいのかもわかりません。

でもすぐに欲しい!という方は、市販で購入できるものもいくつかあります。

比較的、安価なものをご紹介しますね。

アドプラスオリジナル絵カード

「ごはん」「おやつ」「着替え」「リュック」「連絡帳」などの日常生活で使えそうな名刺サイズの絵カードセット。

専用のスケジュールポケットもあるようです。

とにかく、手間なく、今すぐ欲しい!という方には便利ですね。

含まれるイラストの内容も商品紹介ページにすべて載っています。

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

アドプラス 絵カードセット 自閉症 発達障害 視覚支援
価格:5400円(税込、送料別) (2017/8/2時点)

 

 

 

改訂版ソーシャルスキルトレーニング絵カード指導事例集

こちらは絵カードそのものではなく、絵カードを使用した事例を集めた本です。

「ソーシャルスキルトレーニング絵カード」なるものが、シリーズで全15種類あるのですが、その使い方をまとめた事例集です。

ただこの絵カード、1セット4,104円(税込)です。

全部そろえたら大変なことになりますよね。

まずは事例集で使用方法や内容を確認して、お子さまの苦手と合致したものがあったらカードを買ってみる・・でいいかなーと思います。

内容は中高生にも対応しています。

 

 

発達障害児のための絵カード屋さん

イラストレーターのnaoさんは、発達障害のお子様向けに絵カードや学習プリント、ソーシャルスキルイラストを描かれています。「こんなカードがあったらいいな」というリクエストに応じて、作ってくださるそうです。

ホームページ上には、トイレ・病院・問題行動・身だしなみ・・・など、無料の絵カードのご紹介も、たくさんあります。

絵がほんわか優しくて、わかりやすいのが私のお気に入りです。

無料の絵カードは、右クリックして「名前を付けて画像を保存」でPCに保存できます。

発達障害のための絵カード屋さん

発達障害児のための絵カード屋さん

 

自分で作る簡単絵カードの作り方

なるべくお金をかけたくない!

まずは自分で作りたい!

そんな方に一番簡単に作れる絵カードをご紹介します。

用意するもの

基本の名刺サイズで作る方法です。

・素材(写真、イラスト)

・用紙

・手で貼れるラミネート

〜他にあるといいもの〜

・マグネット

・ホワイトボード

作り方

  1. 名刺カードを切り取り、イラストを描きます。
  2. 手で貼れるラミネートでコーティング

以上です。

名刺カードはこちらを使いましたが、何でもいいと思います。

エーワン マルチカード 名刺 ¥360

名刺カード

 

手軽にラミネート加工ができる
ナカバヤシ 手貼りラミフィルム 名刺サイズ対応 10枚入り TLF-002

手貼りラミフィルム

機械いらず、手だけで簡単にラミネート加工ができます。

子どもの好みによりますが、わかりやすく簡単でシンプルなイラストや、文字を描いてみてください。

毎日違う場合は、後ろにマグネットをつけてホワイトボードに貼り付けて使用します。

 

自分で描けない!という方へ

私もですが、絵が描けない!描くのがめんどくさい!という方には、ダウンロードしたイラストを印刷します。

先ほどご紹介した「発達障害児のための絵カード屋さん」も無料のイラストがたくさん用意されています。

他にも、例えば「子ども 食事 イラスト」とかで検索すると、たくさんでてきます。フリー素材などをうまく利用してください。

PCが得意な方は、Wordの差し込み印刷機能を使って、上でご紹介した名刺サイズのカードに、イラストを貼り付ければ、一度の印刷で10枚分のカードができます。

バージョンにより多少違いますが、”差し込み文書”タブ→”差し込み印刷の開始”→”ラベル”で用紙を指定します。

”挿入”タブから図を挿入し、”図の書式設定”で”文字列の折り返し”で”前面”の設定し、枠に合わせてイラストを配置します。

 

写真をそのまま使いたい方は、L版で印刷してこちらのL版のラミフィルムに貼るだけです。

 

 

 

絵カード使用のポイントと注意点

どんなにいいものも、その子によって合う・合わないは、もちろんあります。

あっという間に楽になる場合もあれば、

逆に「なんでそんなもの見せるんだ!」と拒絶される場合もあります。

 

嫌がっても無理強いしない

せっかく時間をかけて用意した視覚支援グッズも、嫌がられたらショックですよね。

嫌がっても無理強いはしないで、まずは本人の意思を尊重し、確認しながら一緒に作るなど工夫してみましょう。

 

写真かイラストか?

例えば同じ「トイレ」を現す見通しカードでも、

写真もあればイラストもあるし、文字もある。

イラストにも、モノクロもあれば色付きもある。

子どもの好みもあるし、何が一番理解しやすいかは、その子によって様々です。

何が気に入るかわからない場合は、まずは子どもに試して、気にいってくれたもの、効果があったほうを使う・・というのがよいと思います。

 

ちなみにわが家では、

同じ絵本を読んでいても、

長男は、小さいころから絵にはほとんど興味を示さず、ひたすら文字を追っていました。

次男は、文字を読もうともせず、絵の細かい部分に興味を示します。(すごい端っこにいる小さなネズミとか)

本当に、子どもによって違うのですね。

 

まとめ

親にとって視覚支援グッズを用意するのは、非常に面倒なものだったりもしますよね。

でも、一度用意してしまえば、毎日のイライラがあっという間に解決してしまうこともあります。

何より、見通しがつくことで、子どもが楽になれます。

 

種類や方法はたくさんあります!

最初からうまくいかなかったとしても、

親子で一緒に、最適なものを見つけていけることを願います。

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